孤独と戦える男・上原浩治。そのすごさを物語るエピソード
BEST TIMES世代の憧れ、そのすごさの秘密とは
■暖かいところでやらない理由もまたすごい
つらいですよ(笑)。寒いですし(笑)。まあでもやるしかないんでね。
――そういえば、ハワイやグアム、または沖縄といった暖かい地域でやることはないのでしょうか。
ないですね。寒いところでやるというのは、これも決めていることです。暖かい場所でやれば体も動くだろうし、いいこともあるんでしょうけど、動きすぎちゃうっていう側面もあります。つまり、やりすぎ、オーバーワークになる。
それに、実際の試合をグアムやハワイでするならいいですけど、結局はほとんど寒いところでやるわけですしね。
その点、寒いとこでやれば、否が応でも体が敏感になってくる。ストレッチを入念にするようになりますし、痛いところがあればすぐに分かります。それが怪我を防ぐことにもつながる。だから僕は寒いところでやるわけです。
(抜粋ここまで)
チームが決まらなくても、「自分と戦い」続けたからこそ、考えられないような短期間で一軍のマウンドに立ち、結果を残すことができた。こうした強さは、簡単に手に入れられるものではない。
ここ数年、低迷を続けるジャイアンツにとって上原浩治という存在が大きな起爆剤になるのは間違いない。